経理未経験だけど、20代ならまだ経理へ転職できるかな?
経理へ転職したいけど、どんな人が転職成功してるんだろう?
「経理の仕事をしてみたい」と思っている20代。
ホントは経理をやりたかったけど希望がかなわず、「でもやっぱり経理の仕事にチャレンジしてみたい」そんな思いを持っている20代の方
今回は、20代で経理へ転職をしたいと考えている人に向けて、
「経理で転職に成功する人の4つの特徴」
について解説します。
経理へ転職成功する人の特徴を知り、マネをすれば経理へ転職できる可能性も高まります。
20代で経理へ転職した人の特徴と、実際に転職成功した事例を現役上場企業の経理部長が解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
☞この記事の解説者:経理部IS
・経理の転職複数回経験
・10社超の転職エージェント利用経験あり
・元上場企業経理の経理部長
・自社の中途採用でも、MS-Japanを利用
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Contents
20代経理の転職に成功する人の4つの特徴
20代経理未経験で転職に成功する人は、次の4つの特徴があります。
20代経理・転職成功の4つの特徴
1.日商簿記の資格がある
2.エクセルが使える
3.経理の仕事をしたいという強い意欲がある
4.経理に生かせる仕事経験がある
この4つの特徴がある人は、20代経理でも経理への転職に成功します。
ここからは、4つの特徴について具体的に解説していきます。
日商簿記の資格がある
日商簿記の資格は、経理の転職に必須と言っていいほど重要な資格です。
この日商簿記では、
「企業で日々発生する取引を、帳簿に記録するスキル・ノウハウ」
を学ぶことができます。
この簿記のスキル・ノウハウがあれば、経理で発生する専門用語が理解でき、未経験であっても早く経理の仕事に慣れることができます。
また、採用する側としては、経理未経験であっても日商簿記の資格は保有しておいてほしいと考えています。
そして、本気で経理の仕事をしたいのなら、日商簿記の資格を取得するくらいの意欲を見せてほしい!とも考えています。
このように日商簿記の資格は、経理の転職に非常に重要で、転職成功のためには必須の資格と言えます。
日商簿記は何級が必要?
日商簿記は、1級・2級・3級がありますが、経理の転職では最低限2級または3級は欲しいところです。
この簿記資格のレベルは、次のとおりです。
- 3級:経理に関する基本知識を理解し、小規模企業での経理処理を把握できるレベル
- 2級:一般企業の経理全般を把握できるレベル
- 1級:上場企業など大企業の経理全般を把握でき、経営管理や分析を行うことができるレベル
日商簿記3級の知識があれば、経理の仕事で使う仕訳の起票といった、スキル・ノウハウの基本を理解することができます。
また、日商簿記2級で勉強する簿記の知識があれば、中小企業のみならず一定の規模の大きい会社でも、経理の仕事ができると考えられています。
20代で経理の転職を目指す場合、「日商簿記2級または3級」を持っていれば、経理の仕事に必要な簿記の知識があるとして、転職で評価されます。
さらに2級・3級よりも難しい「日商簿記1級」があります。この日商簿記1級は合格するためには難易度が高く、簡単には合格できません。
その代わり難易度が高い分、経理では評価が高い資格として知られています。
しかし、簿記1級は非常に難しい試験です。
勉強を始めてから合格するまでには時間もかかるため、まずは、転職でも十分に有利な日商簿記2級または3級からの取得を目指してください。
※参考記事:簿記2級・未経験からの経理の転職にゼッタイ有利!【現役経理部長が解説】
※参考記事:【厳選!】簿記2・3級のオンライン講座3選|現役経理部長のオススメ
簿記2級、または3級の取得は必須です。
エクセルが使える人
経理では、表計算ソフトの「エクセル」を必ずと言っていいほど使います。
経理でエクセルが使われる理由は、数値データの入力や集計に適しており、経理の仕事と相性がよいためです。
そしてエクセルがないと経理の仕事ができない!というくらい、毎日エクセルを使って仕事をします。
このように「経理で毎日使うエクセル」、これが使えないということになると、残念ながら経理で仕事することができません。
経理の仕事の必須事項=エクセル操作
ということができます!
採用する側としても、応募書類でエクセルが使えるかチェックし、さらに面接でもエクセルの操作ができるかを必ず質問します。
そこで、
「エクセル使えません…」
「使ったことありません…」
と回答をしたら、かなりの確率で採用見送りとなります。
このように、エクセルが使えることは、経理の転職では当り前といってもいい状況にあります。
エクセル操作の勉強方法
エクセル使ったことないけど、どうやって操作の勉強すればいいの?
経理の転職では、エクセルを使えることが必須と言ってきました。
しかし今までの仕事でエクセルを使う機会がなく、操作が分からない人はどうすればいいのでしょうか。
そこで、まだエクセルを使ったことがないという人に、オススメの勉強方法があります。
それは、エクセルの操作ができることを証明する資格である、
「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」
の勉強をすることです。
MOSは、マイクロソフトオフィス製品である、エクセルやワードといったソフトを使いこなせることを証明する資格です。
このMOSの資格があれば、一般的にエクセルを使いこなせることを証明できます。
最近では、MOSの知名度も高くなり、大手企業でもMOS取得を推奨しています。
(大手総合商社の「双日」やグルメサイトの「ぐるなび」が、MOSを社員教育に活用しています)
そして、このMOSの試験は、PCを使ったエクセル実技試験のため、試験勉強を通じてエクセル操作スキルを身につけることができます。
エクセル操作スキルを身につけて、
さらにエクセルが使えることを証明できるのが、MOSのメリットです!
なおMOSは、「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」の2つがありますが、エクセルの操作経験がほとんどない人は、まずは「一般レベル」から勉強を開始してください。
このMOSについては、以下の記事でくわしく解説していますので、ぜひチェックしてください。
※参考記事:経理の転職者に知って欲しい!実は有利な資格「MOS」を完全解説
経理の仕事をしたいという強い意欲がある
「経理の仕事をしたい」という強い意欲がある人は、
経理の仕事をすぐに諦めず、
粘り強く頑張って経理の仕事に専念するだろう
と採用する側も考えます。そして採用に積極的になります。
経理の仕事をしたいという強い意欲がある人は、
- なぜ自分は経理に興味を持ったのかを、しっかり理解しています。
- 経理の仕事に役に立つ「資格やスキル」を身につけるための努力をしています。
- 努力して身につけた資格やスキルを生かして、経理をやりたいという意欲をアピールできます。
この3つができれば、採用側としても、
「ホントに経理をやりたいんだな」
と安心できます。
そして「経理の仕事をしたいという強い意欲がある人」として、採用候補にあがります。
採用する側は、どうやって「経理をやりたいという意欲」を確認するの?
この経理の仕事をしたいという意欲、実は、履歴書の書類選考や、面接での「志望動機」の中でチェックされます。
履歴書の志望動機に、「なぜ経理をやりたいのか?」その理由と、経理をやるために資格取得などの努力をしていることをアピールしてください。
面接でも、同様にアピールしてください。
そうすれば、採用する側に「経理の仕事をしたいという強い意欲」を知ってもらえます。
経理の仕事をしたいという意欲をアピールする方法は、「経理の志望動機のまとめ方」として、以下の記事でくわしく解説しています。
こちらも参考にして、「経理の仕事をしたいという強い意欲」をアピールしましょう。
※参考記事:経理未経験者の志望動機はどう書く?|現役採用担当が、評価される書き方を解説
経理の仕事をしたいという意欲がある人は、採用する側としても積極的採用しようと考えます!
経理に生かせる経験がある
経理に生かせる経験ってどんな経験?
経理の仕事に生かせる経験、実はいろいろあります。
たとえば、
・営業事務職で、部門ごとの売上管理を経験
・人事部で、給与計算や社会保険業務を経験
・金融機関で融資先の決算書分析を経験
このような経験があると、経理の仕事でも役に立ちます。
具体的には、
・売上管理を経験があれば、売掛金の管理といった経理の仕事に携わることができます。
・給与計算の経験があれば、給与支給や社会保険に関する取引を、帳簿に記録するという経理処理を行うこともできます。
このように、経理に直接関連するような仕事を経験していれば、実際の経理の仕事にも生かせます。
経理未経験であっても、経理の仕事に生かせる経験があれば、
「経理の仕事を早く覚えることができます、経理部の戦力として活躍もできます!」
だからこそ、採用する側は「経理に生かせそうな仕事を経験していること」を重要視しているのです。
具体的にどんな仕事が経理でも生かせるのかなあ…
実際、どんな仕事が経理に生かせるか、自分で考えてもわからない場合もありますね。
そこで、まずは今まで経験した中で、数値を扱う仕事はなかったか?を確認してみてください。
たいていの場合、数値を扱う仕事は経理に直接的・間接的にかかわってくるので、その仕事の経験を職務経歴書や面接でアピールしてみましょう。
また求人には、経理以外で経験している仕事内容を「応募条件・応募歓迎」としている場合もあります。
この求人では、労務や法務の仕事が経理に生かせることが分かります。
※出典:MS-Japan求人より
こちらの求人は、購買業務(原料仕入れなど)や、数字を扱う仕事が、経理に生かせる経験ということがわかります。
このように、たとえ経理未経験であっても、経理の仕事に生かせる経験がある人を、企業側は求めています。
今までの仕事の中で、経理に生かせる経験がなかったかどうか確認しましょう。
経理に生かせる経験は、未経験で経理に転職するための強みになります!
20代の経理の転職市場は?
20代が経理で転職成功するには、転職市場の状況も大きく影響します。
また経理未経験の場合は、未経験でも採用可の求人がなければ転職ができませんが、未経験でも応募可の求人もあります。
※出典:MS-Japan求人より
このように、今は未経験可の経理スタッフの求人も、探せば見つかる状況にあります。
そして、今の企業の経理は年齢層がいびつで、20代若手が少ない傾向にあるため、20代の経理担当者を採用しておきたい!と考えている企業も多いのが実情です。
(少子高齢化が進み、これからさらに若手の経理マンの需要が増えてきます)
こうした事情からも、20代の未経験で経理へ転職するには、チャンスでもあると言えます。
今のこの時こそ、20代で経理に転職するチャンスです!
※参考記事:経理未経験OK!転職エージェント【7選】現役経理マンがオススメ!
20代の経理未経験者・転職成功事例
ここまでの解説で、20代で経理の転職に成功する人の4つの特徴がわかりました。
そして、20代の経理の転職市場の状況からも、経理へ転職できる可能性が高いことがわかりました。
では、具体的にどのような人が経理に転職できたのか、事例を見ていきましょう。
転職成功事例
・専門商社の営業から、同じく専門商社の経理へ転職した事例
大学卒業後、専門商社の営業を続けてきた方が、20代後半で経理を目指し転職に成功した事例です。
同じ業種の専門商社の経理へ転職したという事例ですが、未経験から経理の転職では、前職と同じ業界へ転職するのも転職成功への近道です。
20代経理転職成功事例
私が今まで経理マネージャーとして経験してきた中で、20代の経理未経験者を採用した実例もご紹介します。
Sさん(男性) 28歳 |
資格:日商簿記3級保有 MOSエクセル(上級レベル) |
前職:金融機関の融資担当 |
現在:支払管理、資金繰り業務を担当 |
Sさんは、前職では金融機関の営業職でした。
Sさんは、金融機関の融資担当者として、融資の稟議書作成や融資先の決算書の分析を行っていました。
その後、決算書の分析業務から経理に興味を持ち、日商簿記3級を取得。
そこから、実際に経理の仕事をしてみたいと思い、経理に必要なエクセル資格のMOSを取得して、経理への転職を試みました。
Sさんは転職活動で、経理の転職に強い転職エージェントを複数利用して、20社以上の求人に応募して、3社から経理職として内定をもらったとのこと。
私の所属する会社では、転職エージェントMS-Japanの紹介により、経理未経験のSさんと面接し、採用することを決定しました。
採用を決定した理由は、20代・経理未経験者の転職に成功する人「4つの特徴」を持っていたからです。
※ Sさんも利用した、経理の転職に強い転職エージェント一覧はこちら
【第二新卒・20代向け】経理で利用すべき転職エージェント7選|未経験者にもオススメ!
【Sさんの実例】簿記3級の資格を保有
Sさんは、前職の決算分析の仕事を通じて経理の仕事に興味を持ち、自ら率先して日商簿記3級の取得をしました。
また面接では、現在簿記2級の取得を目指して勉強を進めているということを聞き、さらなる簿記の知識を深めようとする意志を感じました。
経理未経験でありながら、自ら率先して簿記の勉強を継続しているという向上心の高さと、経理をやりたいという気持ちの強さを、高く評価しました。
【Sさんの実例】エクセルが使える
Sさんは、金融機関の仕事でもエクセルを使用していたので、エクセル操作には問題がなかったそうです。
しかし、経理の仕事ではレベルが高いエクセル操作が求められるということを知り、自らMOSのエクセル上級レベルの資格を取得したそうです。
経理への転職を目指して、率先して経理に必要なスキルを身につけているという行動を評価しました。
【Sさんの実例】経理の仕事をしたいという強い意欲あり
Sさんは、経理の仕事に興味を持った理由を明確にし、経理へ転職するために資格の勉強を続けていることが、採用側から評価されました。
履歴書や面接での経理職の志望動機から、ホントに経理の仕事をやりたいという思いが伝わったことが、Sさんを採用することになった大きなポイントとなりました。
【Sさんの実例】経理に生かせる仕事の経験あり
Sさんは、前職の金融機関で融資先の決算書分析を行っていました。
この決算書分析は、正に経理に生かせる仕事の経験があるということです。
経理では決算書を作成する仕事がありますが、決算書を読んで分析する経験は、実際に決算書を作成するときにも生かせます。
Sさんは、面接で「実際に決算書の分析をどうやってきたか」について具体的に解説してくれました。
そして、その解説の内容が、採用側にも評価されました。
このように経理に生かせる仕事の経験があれば、「これからの経理の仕事に対応できるだろう」と考えられ、転職に有利に働きます。
Sさんは、20代後半の経理未経験者でしたが、経理未経験で転職に成功する人の4つの特徴があり、転職にも成功しました。
今は、前職の金融機関の経験も生かした、支払業務や資金繰り業務といった経理財務の仕事で活躍しています。
未経験から経理へ転職した人でも、十分に経理職として活躍している人は身近にも多いです!
まとめ
今回は、20代で経理に転職を考えている人に向けて、転職に成功する人の4つの特徴を解説しました。
20代で経理の転職に成功する人は、次の4つの特徴があります。
20代経理未経験・転職成功の4つの特徴
1.日商簿記の資格がある
2.エクセルが使える
3.経理の仕事をしたいという強い意欲がある
4.経理に生かせる仕事経験がある
この4つの特徴を持っている人は、20代で経理への転職が可能です。
まずは、自分はこの4つの特徴を持っているか確認してみましょう。
そして、資格やスキルなど足りないものがあれば、勉強もしてみて転職に成功する人の特徴を身につけていきましょう。
また今回は、求人例や転職成功した事例もご紹介しましたが、現在は未経験可の求人も多く、実際に経理への転職に成功している人も大勢います。
実際、今の企業は若手の経理担当者が少ない傾向にあり、できれば20代の経理担当者を採用しておきたいと考えています。
(現在は、少子高齢化の影響で、20代の働き手が重宝されています)
今は、20代での転職チャンスは大きい!
未経験だからといって、経理の転職を諦める必要はありません。
20代経理へ転職する第一歩は?
これから経理への転職活動を始めようと考えている人は、まず初めに転職エージェントに登録をしましょう。
転職エージェントに登録すると、
・経理未経験可の求人を紹介してくれる
・履歴書や職務経歴書の添削をしてくれる
・模擬面接で面接練習もできる
・無料で利用できる※
といったサービスを受けることができ、転職する人は必ずと言っていいほど転職エージェントを利用します。
この転職エージェントは、数多くあるのですが、それぞれ得意分野があります。
以下の記事では、20代の経理に強い転職エージェントを抜粋してご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
参考記事:【20代向け】経理で利用すべき転職エージェント7選|現役経理部長がオススメ!
※転職エージェントが紹介した人材が、求人を出している企業に転職できたら、その求人企業から成功報酬を受け取るというビジネスで成り立っています。
転職エージェントは企業からの報酬を受けることで収益を得ているため、転職希望者は無料で転職エージェントのサービスを受けられます。
最後に、経理の仕事は、非常にやりがいがある仕事です。
また、専門性が高く、一生の仕事にすることができるのが経理の特徴でもあります。
そして、一度経理を経験すれば、他の会社でも融通が効き、さらにレベルの高い会社へ転職することも可能となります。
ぜひ、一生の仕事にすることができる「経理の仕事」にチャレンジしてみましょう。